待ち合わせをする際に、そう簡単には座る場所が見つからないのが、東京なのかも知れない。
カフェという選択肢もあるが、カフェ難民という言葉が出てくるぐらい、「カフェで座れること」が必ず保証されるわけではない。
・・・となると、ベンチのあるスペースを求めることになる。
ベンチといえば、公園が思いつきやすいし、風情のあるイメージがあってよいのであるが、その公園探しから始めなければならない。
それにここにも、「座れること」が必ず保証されているわけでもないし・・・。
近頃は、駅のホームで座ることがある。
もちろんこれも、「座れること」の保証はないが、私なりの1つメリットがある。
それは、駅のホームは流動的な空間であることだ。
そのため、常に流れができている空間であるため、ゆっくり座るというイメージはほぼない。
だからこそ、「座りたい」、ただそれだけを思うのであれば、駅のホームは選択肢として有りなのかもしれない。
ただしデメリットも付け足すなら、流動的な空間であるがゆえに、人目はつくため、落ち着くことは難しいかもしれない。
そういえばこの前、同じような発想をしていた方がいらっしゃった。
少々同じ時間、駅ホームのベンチで座っていたが、適度な緊張感と落ち着きを感じた。
思考が似ていた人だったのかも知れない。
でもそれならば、次も会うことはないかも知れない・・・同じ思考であれば。
一旦終わります。
水垣 梓希