池袋FMにてラジオ放送中

静かに心が満たされた海の見えるカフェのお話

こんばんは。『きょうをほどくラジオ』の時間です。
お相手は、ソースアツです。

今日もおつかれさまです。
この番組は、一日の終わりに、心をふわっとほどいてもらえたらと、そんな気持ちでお届けしています。

今回はですね、最近訪れた、海の見えるカフェのお話をしようと思います。
とくに誰かに伝えたい話というよりは、自分の中で静かに残しておきたくて、収録しました。

その日、とある海の見えるカフェにて、僕はチョコレートケーキと、メロンひと切れ、
それから、いい香りのするコーヒーを注文しました。
窓の外には、舗装された日常使いの道路と、その先にひらけた海、そしてその海に浮かぶ島…。
ほかにお客さんはいなくて、女性マスターと店員さんが、静かにお店を見守っていました。

BGMはかかっていたけれど、会話はほとんどなし。
「いらっしゃいませ」と「ありがとうございました」。
それくらいの、必要最低限のやりとりだけで、空間がちゃんと成り立っていました。

人がいないこと、音が少ないことは、時々怖く感じることもありますが、このときはまったく逆で…。
むしろその“静けさ”が、僕の心をじわじわと静かに満たしてくれました。

お店は清潔で、品もあって、味もおいしかったです。
立地は、その街の栄えているところからちょっと外れてるけど、決して遠すぎるわけじゃない。
値段も高くないし、なによりも良い意味で「商売っ気」があまり感じられませんでした。

これって、「資本主義」に生きる僕らからしたら、不思議な感覚かもしれません。
何かを『売ろうとしていない』のに、『そこにちゃんと価値』がある。
そんなお店でした。

ことばにするのは、ちょっと難しいのですが、『これでいいんだ』と、ふと思えました。
そんな、静かに心が満たされた海の見えるカフェだったと思います。

華やかでも、流行りでもないけれど、静かに満たされる感覚。
そんな空間をつくるのって、たぶん、すごく難しいことだと思います。
でも、僕はあの場所に、ちょっと憧れを覚えました。

…今回のこのお話は誰かに伝えたくて話したというより、自分の日記のようなつもりで話しました。
もし、今日の僕の話が、あなたの中で、何かの余白になったなら嬉しいです。

それではまた次回、お会いしましょう。
『きょうをほどくラジオ』でした。
それじゃ、バイバイ。